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『プロフェッショナルの条件』P. F. ドラッカー 

プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))
プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))P・F. ドラッカー Peter F. Drucker

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ドラッカー Druckerの『プロフェッショナルの条件』を読了したので、印象的だった部分と感想を記します。


どんな本?

Druckerの主な著作の部分部分を、Druckerの日本の分身と言われている上田惇夫氏が編纂したものです。邦訳版のみの発行。「はじめに」は本著のためのDrucker書き下ろしになっています。
本著は、複数のthemesについての論を集めた論文集です。そのため、興味のある箇所や、自分が現在課題に直面している箇所だけを拾い読みしても差し支えないかと思います。


全体を通しての感想

Drucker本を読むのは本著が初めてでしたが、下記2点の特徴から、本著(Drucker本全般?)は哲学書のように感じました。

・言葉、言い回しが抽象的
→「知識のダイナミクスは、組織に対し、一つのことを要求する。(中略)あらゆる組織が、自らが行っていることのすべてを体系的に廃棄できなければならないことを意味する。」(p. 34)

・字面通りの意味だけでなく、その背景にある意味を、自分の経験や状況に結びつけて理解する必要がある
→例)「コミュニケーションと情報は別物である」(p. 172)


(英語原文を確認していないのですが)邦訳だけでなく原文自体が、このような難解な説明の仕方をしているのでしょうか?確かにこれは、入門(解説)書がないと理解するのが難しいです…(^_^;)

とはいえ本著には、働く人間、特にDruckerが言うところの「知識労働者(※)」がどのように仕事に取り組むべきかについて本質を突いていると納得できる主張が多々あり、非常に内容が濃い一冊です。

※⇄肉体労働者=物を作ったり運んだりする人たち。例)製造業、農業、鉱業、輸送業


以下、当blogのthemesに関連する箇所につきまして、3箇所ご紹介します。

何によって憶えられたいか

 私が十三歳のとき、宗教のすばらしい先生がいた。教室の中を歩きながら、「何によって憶えられたいかね」と聞いた。誰も答えられなかった。先生は笑いながらこう言った。「今答えられるとは思わない。でも、五〇歳になっても答えられなければ、人生を無駄にしたことになるよ」

(中略)

 今日でも私は、この「何によって憶えられたいか」を自らに問い続けている。これは、自らの成長を促す問いである。なぜならば、自らを異なる人物、そうなりうる人物として見るよう仕向けられるからである。(p. 234-235)


この一説は有名ですので、Drucker本を読んだことはなくとも見聞きしたことがある方々もいらっしゃるかと思います。(実は、p. 107にも「何によって知られたいかを自問しなければならない」というシュンペーターからの教訓の話が出てくるのですが、有名なのは宗教の先生の方でしょうか)

この問いについて、他の書籍でも同様のことが書かれています。

・『7つの習慣』の第二の習慣「目的を持って始める」の冒頭、「自分の人生において、人々からどのような人生を送り、どのような人間であったと言われたいか?」という問い(p. 126)

・『成功と幸せのための4つのエネルギー管理術』の「人生におけるあなたの真の姿が墓石に一文で刻み込まれるとしたら、あなたはどんな文章が刻まれることを期待しますか。」という問い(p. 210)

確かにこの問いは、自分の心の奥底にある(眠っている)人生の目的について考え、気付くきっかけを与えてくれます。


自らの強みを知る

何ごとかを成し遂げるのは、強みによってである。弱みによって何かを行うことはできない。できないことによって何かを行うことなど、とうていできない。
(中略)
強みを知る方法は一つしかない。フィードバック分析である。何かをすることに決めたならば、何を期待するかをただちに書きとめておく。九か月後、一年後に、その期待と実際の結果を照合する。(p. 112)


「弱みはスッパリ諦めて、強みに集中せよ!」ということです。この意見には大いに同意です(当blogが提唱する理念の1つにもなっています)。

しかし、強みを知る方法としてフィードバック分析を提案している点には、異議があります。

<理由>
・このフィードバック分析では、上手くいった理由・いかなかった理由が外部要因(天候、他人からの妨害など)の場合、その活動が自分の強みか弱みかが不明になってしまうため

・自分にかける期待の高低は人によって異なるため
→(私自身がそうなのですが)自分に課す目標を高く設定しがちな人がいます。このような人は、そうでない人と同じ成果をあげた場合でも「目標未達」と判定し、その活動を強みと認識できません。

では、どのような方法であれば強みを判別できるのでしょうか?
そもそも、「強み」とは何かという定義から明確にする必要があります。一概に「他人と比べて高い成果を出す」といっても、その比較対象の「他人」によって基準が変わってしまいます。
(詳細は、長くなりますので本記事では割愛します)


成果をあげるタイプは千差万別である

 私は、成果をあげる人間のタイプなどというものは存在しないことをかなり前に気づいた。私が知っている成果をあげる人たちは、その気性や能力、仕事や仕事の方法、性格や知識や関心において
千差万別だった。共通点は、なすべきことをなし遂げる能力をもっていたことだけだった。
(中略)
成果をあげる人に共通しているのは、自らの能力や存在を成果に結びつけるうえで必要とされる習慣的な力である。
(中略)
 言い換えるならば、成果をあげることは一つの習慣である。習慣的な能力の集積である。そして習慣的な能力は、常に習得に努めることが必要である。習慣的な能力は単純である。あきれるほどに単純である。(中略)練習による習得が必要となるだけである。(p. 80-81)


巷には「私はこうやって成功した!だから、あなたもこうすれば成功できる!」と謳う成功本・成功談が溢れています。しかし、成功できる方法は常に1つというわけではなく、それぞれの人や状況に適した成功法が存在します。過去に成功した人の方法を学ぶこと自体は有益なことですが、自分で実践する際には、その方法を自分の性格や状況に合わせてcustomize(変更を加える)することが必要です。

>> 参考記事「成功法は万人向けではない?」

------------

本著は、確かに抽象的・難解な言い回しが多く、一度読んだだけでは意味がピンときません。しかし、冒頭で述べた通り、自分を含めた知識労働者にとって重要な心構えがぎっしりと詰まっている一冊ですので、度々読み返したいと思います。むしろ、度々読み返してこそ、自分の経験とDruckerの言葉とが結びついて意味を理解できる本です。

プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))
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